ごあいさつ

 このたび、ノベルのレーベルを立ち上げました。もともと小説を苦手としていた私ですが、小説が無理でも、ノベルなら書けるかもしれない、という『横文字にしたら難易度が下がる気がする現象』に身を任せ、ノベルを書き、世に出すことにしました。

 最近では、小説のサイトは数多有り、そのなかでなぜこんな地味なチャネルを選んだのかと言われると、じつは、憧れているひとがいるのです。

 あれはもう何年前でしょうか。下北沢に 男肉 du Soleil というマイナーな劇団を観に行ったときのことです。この、男肉 du Soleil という劇団、撮影もSNS投稿も自由なのですが、それでほいほい撮影してアップしていると、劇団の団長からイイネやリプライが飛んでくるのです。そんな中である日、僕の目の前に座ってたという人からリプライが飛んできて、いくつかやりとりをするようになりました。

 その人は小説を書く人で、Kindleで本を公開していることを知りました。それならと読んでみたのですが、風のように清しいテキストにいたく心を奪われました。

 正直、自分はここまで書けない。Kindleでの出版方法もろくに知らない。たまたまゲームのシナリオライターという職につき、アウトプットがあるがゆえに、ろくに研鑽もせずに、安穏と生きてきたものだと思ったものです。

 そんなことがずっと引っかかっていて、今回、小説を書くにあたり、Kindleが最初に浮かびました。

 仲間を見つけて、昔ながらのホームページの相互リンクみたいなものを構築できたらなんてことも夢想しますが、あまり大きな野望や目標は持たないことにしました。手元のことを焦らずに一個ずつ片付けていきたい。それが、さよならおやすみノベルズのコンセプトなのです。

 そんなわけで、まだまだ未熟なわたくしでありますが、今後ともさよならおやすみノベルズを温かい目で見守っていただけたらと思います。