謝辞

みなさまのおかげでここまで来ることができました

 いままで色んな人にお世話になり、またご迷惑をおかけしながらこの仕事を続けてまいりました。
 夜郎自大な20代があり、夜郎自大な30代があり、また夜郎自大に過ごした40代と、夜郎自大な今、年を追うごとに私もずいぶん変わってきたものだなと思います。
 具体的に誰と誰に謝辞を述べればよいのやらという感じではありますが、とりあえず、師匠筋だけはお名前を出して感謝の意を伝えておこうかと思います。

 アニメの専門学校で担任をしてくださった前原薫先生。そういえば私は10代の頃も夜郎自大でした。チュウリップなるゲームで自主制作フィルムを探しているときに「オトメドン対タンソクガーZ」を提供してくださいました。先生にはたびたび反発していましたが、先生の世界観にはかなり影響を受けていると思います。

 たかつき勇こと、げーだ聡師匠。同級生でありますが、漫画を読まない僕に漫画を薦めてくれた人でした。僕の作品のシュールさの8割位はげーだ先生に由来するものかもしれません。

 小山高生先生。出会った前後はアニメーターをやっていたので、直接は教えを受けていませんが、友人経由で小耳にはさんだ情報を今も大切にさせていただいております。教室へ通う金もなく、技術は学びそこねましたが、物書きとして絶対に守るべき理念は先生がいたからこそ身についたものだと思っております。

 タツノコアニメ技術研究所の郷敏治先生、玉井公子先生、それから杉井興治所長。逃げるようにやめてすみませんでした。教わった技術を活かせずに本当にすみません。アニメーターをやめたあとも研究所で学んだ技術をなんとか役立てて食いつなぐことができました。

 ともながひでき先生、漫画のアシスタントでお世話になりました。作品柄、サッカーボールやゴールネットを描くことが多かったんですが、漫画を描く手順、道具の使い方など諸々学ばせていただきました。スタンドライトが熱で凹んだの、あれ、僕のせいでした。今まで言えませんでした。ごめんなさい。

 ゲーム業界に入ってからは師というよりは、仲間、ライバル的な人が多く、名前を挙げ始めると出会った人全員ということになりかねませんが、向こうが覚えているかどうかはともかく、出会った順で思いつく限り……
 堀井雄二先生、坂口博信先生、田中弘道先生、河津秋敏先生、石井浩二先生、時田貴司先生、亀岡慎一先生、松野泰己先生、加藤めぐみ先生、宮本茂先生、岩田聡先生、田邊賢輔先生、糸井重里先生、日野晃博先生、森下一喜先生、その他、えー、名前忘れてる人がいそうで逆にドキドキしますが、名前があがっていない人は、ぼ、僕がまだライバルとして考えている人だ! というような理解でよろしくおねがいします。

 皆様にはいくら感謝しても感謝しきれません。幸福すぎて頭がおかしくなりそうです。
 そしてまた何かしでかしたときは、ああ、本当に頭がおかしくなったんだな、と、生暖かい目で見守っていただけたら幸いです。