
- 第1話 ポリコレ少女舞依誕生
- 第2話 集え! フェミニスト!
第1話 ポリコレ少女舞依誕生
わたし、§
恋のお相手は§
「ごめんくださーい」
わたしんちのお隣。ケンヂの家。
世帯主はその父、遠賀川ケンゾウ。空手の道場だった。
ここでケンゾウさんが近所の子どもに空手を教えているけど、ケンヂは空手や運動は苦手なタイプ。
道場の扉が開くと――
「丁度良かった!」
と、ケンヂの父、ケンゾウが仁王立ち。
「あの、ええっと……」
ミサに頼まれた靴下……どう説明すればいいのかな……
と、思っていたら、腕を掴まれた。
「ほずみくん。ガールズヒーローになる気はないか?」
「ちょ! それってなんですか!?」
「時間がない! 話はあとだ!」
ケンゾウさんはわたしの手を引いて、ずんずん歩く。
「待って待って! 落ち着いてください! ちゃんと話を聞かせてください!」
道場の奥。
わたしは、筆文字の額装のある壁に追い詰められた。
「や、やめてください……」
「とにかく、下へ!」
「下?」
ケンゾウさんが壁を正拳で突くと、壁は隠し扉のように反転、するとそこはエレベーターになっていて、ぐんぐんと下に下りはじめる。
「ちょっと待ってください、これってなんですか?」
「それだよ、ほずみくん!」
それ? それって、どれ?
「ほずみくんはこの危機に直面してさえも、そうやって敬語で訴える!」
「はあ? それが?」
「命の危機に直面しているのだよ! なぜ爆発しない!」
「それはその、はあ? なにを言ってるんですか?」
「なぜ、本気で抵抗せぬ! ほれ! 目の前にはワシのキンタマがある! 膝で蹴り上げれば倒すことができるというに、なぜ戦わぬ!」
簡単に言うけど、リスク高すぎるし、膝にそれが当たるの、やだ。
エレベーターが揺れて、地下最下層に到達、扉が開いた。
視界に飛び込んできたのは謎の研究設備。よくわからない機械、よくわからないチューブ、よくわからないメーター。
「地球に危機が迫っているのだ!」
ケンゾウさんはよくわからないケーブルをまたいで、ぐいぐいとわたしの手を引いていく。
「危機って、いったい?」
「詳しくは言えぬが、ほずみくんにはガールズヒーロー――ポリコレ少女§
マントひらひら空を駆けて、電気量販店裏の現場に直行!
4~5人に取り囲まれたひとの姿を発見!
あれが被害者に違いない!
高度を下げて確認すると、なんと!
「ケンヂくん!」
しゅたっと降り立って、ポーズをビシッ!
「なにものだ、この女!?」
「正義のヒーロー! ポリコレ少女舞依! 社会正義に反するヤツは、このわたしが許さない!」
「ポリコレ少女だと!? こいつぁとんだお笑い草だ!」
ていうか、空飛んで来たんだぞ。わたしが驚いてんだから、おまえらはもっと驚け!
『聞こえているか! ポリコレ少女舞依よ!』
インカムから、博士の声が!
『聞こえていたら、現状を報告せよ!』
「博士! 被害者はあなたの息子さんのケンヂくんです! ただいまより救出します!」
『わかった! よろしく頼んだぞ!』
悪漢どもは、わたしがなにか言うたびにゲラゲラ笑っている。だけど、笑っていられるのもいまのうちだ!
「おまえたち! ひとりの男に寄ってたかって! 卑怯だぞ!」
「男だと? いったい誰のことだぁ?」
「とぼけるなぁっ! そのちょっと情けないナヨっとした高校生のことだ!」
「はっはっは! こんなナヨナヨしたホモ野郎なんざ男じゃねぇ! オレたちが根性叩き込んでやってたところよ!」
「なんてひどい! この多様性の時代、彼みたいなひとがいたっていいじゃない!」
「多様性!? 笑わせんじゃねぇ! だったら犬と交尾するヤツだって、死体と愛し合うやつだっていていいってことだな? それが多様性なんだろっ!?」
「そ、それは……」
『惑わされるなポリコレ少女!』
「博士!」
『この場合の多様性は、画一性に対する対概念であり、多様であるか否かは関係がないのだ!』
「ええっと、つまり……?」
『結果としての多様性を受け入れる社会! われわれはその結果を尊重することが求められているのだ! 多様であることを目的とはしない! あくまでも結果を受け入れる! それが多様性だ!』
「な、なるほど……」
『覚えておくがいい、ポリコレ少女よ! 敵はこのように、文脈を読まず言葉尻だけを捉えて反論してくる……それが、アンポコの特徴だ』
「アン……ポコ……?」
『アンチ・ポリコレ。略してアンポコ。ポリコレ少女の敵だ』
「アンポコが……わたしの敵……!」
『世の中、ここまでアホな人間はいない。いたとしたら、そいつはアンポコ、すなわち魔物だ! 殺せぇっ!』
「ちょっと待てい! さっきから適当なこと喋ってんじゃねぇぞ!」
しばらく無視してたせいか、悪漢がキレた!
わたしも……敵がアンポコ……魔物だと聞いて……吹っ切れたぁぁぁっ!
「とりあえず死ねぇっ!」
ハイキックと見せかけてぇっ……!
「おおおっ! こ、これはっ!」
大開脚からのぉぉぉぉっ……!
「ポリコレ・ビィィィィィィィィィム!」
「ごええええええええええええっ!」
「……あ、ありがとう、ポリコレ少女……」
「気がついたようだね、ケンヂくん! 礼は要らないよ。あたりまえのことをしただけだからな」
「……? どこで僕の名前を?」
「どきっ! そ、それは、わたしの素晴らしい情報網によるものだ!」
「そうなんだ」
「それよりもケンヂくん。キミは、ホモなのかい?」
『ポリコレ少女!』
「なんですか、博士?」
『それは聞いたらいけないの!』
「えっ? どうして?」
『どうしても!』
「だけど博士! ホモってことは、女に興味がないってことですよ? 女を知らない純心な突起物! そこを流れる、誰のためでもない純白の液体! 女好きの凡百なクラスメイトか、汚れなき天使か、それがこの答え次第で変わるんですよ?」
『だーかーらー、そういうヘンな妄想を垂れ流すのがダメなのっ!』
「ええ~っ!? 『キミってホモなの~』って、他愛もない世間話ですよ~? 好きな音楽を聞くように、ホモかどうかだって聞いて良いのでは~?」
『そういう愚かな例え話で話をかき回すのは、アンポコの常套手段だ! ポリコレ少女! たとえば、ヘビメタ好きが不当に虐げられる社会でも、キミはどんな音楽が好きかとひとに聞くかね?』
「いや……それは……」
『ポリコレは、的はずれな例え話にまどわされてはならぬ! 気をつけてくれたまえ!』
そうか! 知らない間にわたしは、アンポコに毒されていたんだな!
「わかりました!」
『それに、「ホモ」という呼び方はいかん。せめてゲイと言いたまえ』
「ええーっ。めんどくさぁーっ」
『ポリコレ少女! じゃあキミは、会社の面接に行ったときに目の前にいる社長だか部長だかわからんひとを、めんどくさいって理由で「オッサン」と呼ぶのかね?』
「それは呼ばないけどー」
『面接では相手のことをちゃんと呼ぶ、性的マイノリティはめんどくさいので適当に呼ぶ、これを差別というのではないのかね!』
「なーるほど。でもちょっと納得行かない」
『納得行かない? どこが?』
「わたし、こういうウンチク垂れるの、ポリコレ少女の役目かと思ってたけど、説教される側だったんだ」
『それな』
「それなじゃなくて」
『まあ、これも問題があるんで、次回からはちゃんと勉強してキミの方から頼むよ』
「了解でっす!」
「あの、もしかして、インカムから聞こえてる声って、お父さん?」
空気になってたケンヂがようやく絡んできた。
「ああ、そうだよ。よく気がついたね」
「お父さん! 聞こえてる!?」
『ああ、聞こえとるぞ、空気』
父親からも、空気呼ばわり。
「これ、どういうこと? 説明して」
『どういうこともなにも、おまえがアンポコに襲われていると知って、急いで通りすがりの少女をポリコレ少女に改造したんだ。感謝したまえよ』
通りすがりの?
「待って、博士。それじゃ、わたしを改造したのって、たまたま?」
『な、なにを言うかね! う、運命の導きだ!』
「しかも、自分の息子を助けるため?」
『もちろん、それもあるが……あー……それだけじゃないぞ……なんていうか……社会正義のため……? みたいな?』
「ちょっとあとで話がある」
『ああ、はい』
「それからケンヂくん!」
「えっ? ああ、はい。なんでしょう?」
「これ。オカルト部室で脱ぎ捨ててった靴下」
いろいろあった一日だった。
日が暮れて家に帰ると、上気した兄がスケッチを見せてきた。
「さっき商店街のはずれでガールズヒーローを見たんだよ、ほずみ!」
って、そこには、わたしがポリコレビームで敵を蹴散らす場面が描かれていた。
「ちょ、待って……なんか、エロすぎない……?」
「え? 普通でしょ?」
「わ、わたし、こんなに……ここ……大きかった?」
いわゆる、おっぱ……い的なものが、非ポリコレ的に強調されていた。
「えっ? わたし?」
「あ、いやいや! なんでもないの!」
まあ、体にはいろいろコンプレックスあったし、セクシーに描いてもらえるのは嬉しいけど……。だからって……。実の兄に……。
「まあ、これはイラストだからね。すこし強調してるけど、実際に見て受けた印象はこんな感じだよ」
「ええーっ……」
なんか、きっついなぁ……。
第2話 集え! フェミニスト!
「ねえ、見て!」 と、ミサがスマホで動画を見せてくる。 「ちょっとぉ。ここ、図書室だよ? スマホなんか見てると取り上げられるよ?」 見せられたのは、こないだのわたしの動画。だれが撮ってるのかなぁ、こういうの。 「なんか、無駄にエロいし、男子が好きそう」 と、ミサが言うけど、まあたしかにポリコレ少女に変身したわたしは、ふだんよりちょっとセクシーだった。 「そうかなー。男子、引かないかなぁ……」 衣装のデザインもあるけど、見るからに肉感がアップしている。 博士曰く、無限のエネルギーを発生する光学なんとかってのがあって、それによって、変身時にはホルモンのバランスも変わるし、素体能力もアップしているらしい。 ていうか、ポリコレ少女本人がポリコレに反してるの、どうなの? とか考えてたら、ミサもまたミサで、「うーん」って。 「どうしたの?」 「ほずみ、ちょっと、ポリコレ・ビィィィィィィィィィムって言ってみて」 「えっ? なんで?」 「なーんか、この声……ほずみの声に似てるんだよねー」 「ドキッ!」 「それに、ほずみにも太ももに痣があったよね? ポリコレ少女にもあるの」 「そ、それは、ええっと、痣? なんのこと?」 思わず、読んでた本落としちゃった。 「ん? ところで、あんた、何読んでるの?」 って、ミサが覗き込む。 「こ、これは……」 「ジェンダー論!? あんた、そんなの読んでるの!?」 「まあ……なんてゆーか……」 だって、ちゃんと勉強してないと博士が説教するんだもん。 「って、ほずみ! あんたまさか、フェミになるつもり!?」 「ち、違うよ! そんなんじゃないよ! 基礎知識だよ!」 「あーあ、終わった。あんた、モテないし、我が強いから、いつかそうなるって思ってたんだー」 「はぁ? なんなのそれー。モテないのと、フェミニズムは違うと思うよ」 「本人がそう思ってるだけでしょう? フェミになんかなったら、もう二度と彼氏できないよ? それでもいいの?」 「そんなことないよ。わかってくれる男子だっているよ」 「だれ? ケンヂ? あいつ、ホモだってウワサ聞いたんだけど?」 「そういうこと言わないのっ!」 って、思わず立ち上がった。 「……って、なに? どうしたの、ほずみ?」 まずいまずい。わたし、いまはポリコレ少女じゃないんだ……。 「あ……。ごめん。なんかちょっと……」 ミサは呆れ顔でため息をつく。 「ね? そうなるから、フェミなんかやめといたほうがいいの」 「そうかなぁ」 「そうよ。これは親友からの忠告。フェミだけはやめときな。自分から殴ってくださいって宣言するようなもんだから」 うーん。 殴られないためにフェミニストにはならない。 つまり、殴る側であるためにフェミニズムを否定する……。 それってどうなの。§
帰宅。
太ももの痣のことすっかり忘れてたけど、小さいころ事故にあったとかで、身体中にツギハギみたいに痣がある。だいぶ目立たなくはなってきたけど、手の甲にはくっきりと紋章のように残ってて、これもわたしのコンプレックス。
兄はポリコレ少女舞依で連載を取るとか言って、原稿を描いてる。
編集にネームを見せたら、ものすごく評判が良かったらしい。
わたしも読ませてもらったけど、怪人に襲われて服がはだける場面があって、そこはちょっとって思った。
「お兄ちゃんさぁ」
「ん? なあに?」
「もしそこに描いてる舞依がわたしだったら、どう思う? はだか見えてうれしい?」
「だって、これはほずみじゃないから」
兄の設定では、舞依の体には無数のビーム照射孔があって、いろんなポーズで、いろんな方向に、複数ターゲット同時にビームを撃つことができた。
「八十八のビーム砲が体に埋まっているんだ」
「なんで八十八? 茶摘み?」
「バッカだなぁ、ほずみは。八十八と言えば――」
バカ? わたしのことバカって言った?
「――四国霊場巡りだろう?」
「バカはそっちじゃない?」
「第一番、§
朝から待ち伏せの通学路。
学校への坂道、九条くんの黒いベントレーが走ってきた。
わたしは上空から一気に下降、車の鼻先に降り立つと、急ブレーキ、エアバッグ爆出、九条くんは大きく体を揺らしてエアバックに突っ込んだ。
ハッ! 事故で見せるリアクションは、凡庸なものね! 九条くん!
「降りてこい! 九条§
バーチャルビジョンに地図を写して、アラート源を特定!
四人の悪漢に囲まれた少女の影が見える。接近。対象確認。
ミサだ!
どうして!?
しゅたっと降り立って、今日はセーラームーンポーズ!
「ひとりのか弱い少女を、大勢で取り囲んで何をしている!」
「むっ!?」
「なにものだ、貴様!」
「ポリコレ少女舞依! わたしが定めた正義で、あなたたちを討つ!」
「それは正義と呼べるのかーっ!?」
「ぐだぐだ言うなーっ!」
ドトールの看板ぶん投げる!
すでに私の存在は動画配信やSNSで有名になった。
昨日、変身してブラを買いにいったときの写真も上がっていたくらいだ。
男たちは警戒している。そして――
「ポリコレ少女……?」
と、怯えた目のミサ……。
乱暴に扱われたのだろう、体中に擦り傷がある。
それを見ていると、ふつふつと怒りが湧き上がってきた。
「許せない……」
「ま、待ってくれ! オレは関係ない、ほかの三人が……」
四人のうちひとりが、後ずさる。
「黙れ! 卑怯者! わたしが来たからには、ただで済むと思うなよ? これから貴様らの罪を裁いてやる! ひとりずつ己を弁護するがいい!」
「こ、この女が、ケンカを売って来たんだ」
「そ、そうだ、後ろから邪魔だ、どけって……」
「そんな言い方はしてないわ! 横に並んでると迷惑ですって言っただけじゃない!」
「うるさい! 同じことだ!」
「同じじゃない! わたしはお願いしたの! それをあなたたちは勝手に……!」
「こんの、糞アマァ! 女のくせに生意気だぞ!」
男は膝を立てて、飛びかかろうとするが、
「黙れ! クズども! 裁定はわたしが下す!」
喰らえ! カーネル・サンダース!
とりあえず目についたものをブン投げるのが、ポリコレ少女だ!
「黒井美紗と言ったな?」
「言ってないけど……?」
あれ?
「い、いや、さっき無意識に自己紹介してた。覚えてないのか。よほど怖い目にあったんだな」
ミサ、あんまり納得してないけど、まあいい。続けよう。
「黒井美紗! おまえもフェミニストになれ!」
「はあ?」
「フェミニストになったら救けてやる! ならないんだったら、わたし、こっちの四人のほうについて、あなたの服剥いて、後ろから抑えるから! 胸の先っぽのポッチとか、しゃぶられたらいいのよ!」
『ポリコレ少女よーっ!』
「博士、いちいちうるさいです! わたしを自立したひとりの女性として尊重してください!」
『できるかボケーッ!』
まわりにはスマホを構えた野次馬がいっぱい。
「これはヒーローからの忠告。フェミニストにならないなら、あなたの恥ずかしい動画がネットで拡散されるのよ!」
『ポリコレ少女ーっ!』
ミサは怯えながらコクコクと小さく頷く。
「そうこなくっちゃ!」
とかやってる間に、ひとり逃げ出そうとしてる!
「ポリコレ・ビィィィィム! 第三十六番!
――ポリコレビーム第三十六番は、§
「ただいまー」
と、家に帰ると、
「おかえり! ほずみ! 今日も出たんだよ! ポリコレ少女舞依!」
兄が上気してスケッチを見せてきた。
「いやぁ、今日の舞依は凄かったよ! 見てこのポーズ!」
「なにこのポーズ……いくらなんでもこれ……」
わたしが眉をひそめてみせると、
「いやいや、見てよこれ」
って、元になった動画を見せてきた。
「はいはい。お兄ちゃん、そういう目で見るからいやらしく……」
……って、エッロ!
「こ、これ……なに……?」
「なにって、ポリコレ少女舞依」
「こんなの、わたしじゃない……」
「いや、ほずみだとは言ってないよ。んん? ははーん、そうか。ほずみは舞依と自分を同一視しちゃってるのかな?」
「そんなんじゃないけど……」
わたし、今日は勇気を出して九条くんに告白して、そのあとミサのこと救けて……
「九条冬葵を調教してる動画もあるけど、見る?」
「……って、調教!? 九条くんを!?」
再生ポチッ。
――聞くがいい! 九条冬葵! わたしはここで正式に、貴様に交際を申し込む!
「なに言ってるのこれ!?」
「わけわかんないよね、ポリコレ少女。交際っていうか、これ、宣戦布告じゃん。九条つったら、公家の家系で、九条財閥の御曹司だろう?」
――もし、交際を受け入れる気になったら、純白のタキシードでこの場に現れるがいい!
「こ、これほんとに、わたしが言ったの!?」
ぜんっぜん自覚ないんですけど……。
「あははは。もうそのネタはいいよー、ほずみー」
「どうしよう……」
「こりゃあ、面白いことになってきた! 僕も頑張って描くよっ!」
そんなぁ!
わたしこれから、どうなっちゃうのーっ!?
⚪
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